百田尚樹・著「フォルトゥナの瞳」を読んでみた

先日、なんかこの映画良さそうだなと見に行った「フォルトゥナの瞳」という映画。

「フォルトゥナの瞳」は人生の選択、運命を考えさせていただいた、とても良い作品だったと映画を観て思い、これは原作本を読まねば!!という衝動にかられ本屋でフォルトゥナの瞳を購入しました。

読み終わっての感想ですが、

僕は、この本に出会えて本当に良かったと心から思っています。

というのも、普段考えないような視点で自身の選択や人生を見つめなおせたからです。

この話の概要は下の記事に書いていますのでぜひ見てみてください!

いきなりですが、みなさんは”カオス理論”というものを知っていますか?

”カオス理論”とは簡単にいうと予測できない現象を扱う学問のことを言います。

例えば、「北京で一匹の蝶が羽ばたくとニューヨークでは嵐が起きる」という話があります。(例え話)

そんなわけあるか!と少し現実的でない気はしますが、なかなか深い話なのです。

本作でいうと、「フォルトゥナの瞳」を持った木山慎一郎と、同じくその目を持った黒川という医者が二人で話しているときにこの話が出てきます。

少しだけ僕なりにまとめて書きますと、、、

黒川が通りすがりの男の死が近いことを理解した後(体が透けていた)、もし事故死ならば少し時間を遅らせれば助かるのではないかという考えから黒川は空き缶を蹴飛ばした。

その音に振り返った後、体が透けていたのがなくなった。

一個の空き缶が、男の命を救ったのです。

しかし、数日後ニュースを見てみると、その男が”女性を殺した”というニュースが。

一個の空き缶が男の命を救い、女の命を奪ったのです。

もし、空き缶がなければ女の人は死ぬことはなかった。

というような話が出てきます。

なんでもないと思った選択が、すごく小さな1つの選択が他人の運命を変えることすらあるのです。

人間はその小さな、なんでもないような選択を繰り返して生きています。

その選択に動かされているのは自分だけでなく周りの人も。

そして、自分自身も他人の選択に動かされている場合もあるのです。

こう考えると”選択”って深いですよね。

もし僕が他人の運命が見える力を持っているなら

皆さんも考えてみてください。

助ければ、他人の運命を変えた代償を払うことになります。

また、助けたとしてもあなたのお陰だとは誰も気づかないでしょう。

さらに本作では主人公の木山慎一郎とその彼女である桐生葵のラブストーリーが展開されており、「愛」も考えなければなりませんでした。

あなたなら、愛を選び恋人との人生を選ぶか、自分の命と引き換えに他人の命を救うかどちらでしょうか?

僕は、自分の命を引き換えに他人の命を救うのは難しい。。。と思っちゃいました。

まあ、それも選択ですよね。

しかし、「見殺しにした」と考えると、とてつもない罪悪感に襲われるでしょうし、フォルトゥナの瞳ほど残酷なものはないなと思いました。

あなたならどうするかコメントで教えてくださいね!

何を伝えたいか

僕はこの本を読み終わった後、この話は何を伝えたかったのかじっくり考えてみました。

結論は

「運命は選択次第で変えられる」

に至りました。

運命は決められているものと考えるひとがいるでしょうが僕は違うと思います。

例えばあなたの進路選択もそうだし、就職活動だってそうです。

今あなたが行なっていることが運命へと導かれているのです。

「選択」するときはぜひじっくり考えてみてくださいね!

終わりに

何回も言いますが、「フォルトゥナの瞳」は控えめにいって最高の作品でした。

今、映画も公開されていて映画と重ねてみたらよりわかりやすいと思うので、映画館にも足を運んでみてくださいね!!

それでは最後に

素晴らしい「選択」をして素晴らしい「人生」にしましょう!

SHIOBLOGのすすめ


フォルトゥナの瞳 (新潮文庫)

ぜひ手にとって選択、運命についてじっくり考えてみてくださいね!